天下りしたっていいじゃない にんげんだもの
昨今、天下りについていろいろと騒がれていますが、
そこまで目くじらを立てるようなことなのでしょうか?
私が思うにこれは、必要悪でそっとしておくのが
ベストではないかと考えています。
省庁に限らず民間でもあることですが
親会社で、少しポストの高い人は、定年前に
だいたい1階級くらい上がった待遇で子会社に
転籍になるケースがよくあります。
これはwin-winの関係で、
親会社ではポストを用意したい
子会社は親会社とのパイプを太くしたいと
利益の一致からくるものです。
省庁でも同じことが言えて、
ポストを用意したい側、
政府とのパイプを太くしたい団体
の利益の一致からきています。
また、ポストを用意するということは、
官僚の質にもつながります。
官僚の世界は競争が激しく
しかもピラミッド構造のため、
あぶれる人がたくさん出てきます。
あぶれた人たちも、東大をでて、難関の国家一種をパスした
相対的には優秀な人たちです。
あぶれたまま、ポストもなくそのまま退職では
何のために頑張ってきたのでしょうか?
中には天下国家のために、滅私奉公するという志の高いひとはいるでしょうが、
やはり「にんげんだもの」
報われない可能性の高いところにわざわざ行く人は減るのではないでしょうか?
志望者が減るということは、それだけ優秀な人が集まらなくなってしまいます。
政府の質の低下は。結局は国民に跳ね返って くるでしょう。
ここで言いたいことは、天下国家という大局を見るに
小さいことには目をつぶることも必要なのではないかと思います。
なにが正義か、実際の世の中はヒーローもののように単純ではないのですから。
あと、少し話はそれますが、公務員を悪者にする風潮もいただけませんね。
私には、官僚を含め、公務員の友人が多いですが、
皆頑張って働いていますし、知っている範囲では悪い人はいませんから。
今回は財テクとはすこし関係ない記事でした。