生涯投資家 村上世彰著
価格:1,836円 |
だいぶ前になりますが、読みました。
結論から言うと、読み応えのある良書であると考えます。
著者の主張は一貫して、コーポレートガバナンス。
株式会社は株主へ利益をもたらすべきという視点で書かれています。
この考えは、資本主義の権化のアメリカでは当然のことですが
日本ではごく最近浸透してきたかなと思います。
当時はそんな主張は日本の文化に馴染めず、
目の敵にされて、バッシングを受けていたのを思い出します。
そして逮捕されます。
私も経緯はあまり知りませんでしたが、その理由についても
触れられていました。
著者の一方向からの主張ではありますが、
それを信じるとすると
「嵌められた」というような内容だと思います。
投資手法にはさすが「生涯投資家」というだけに
感銘を受けました。
いたってシンプルで
時価総額より高い資産を持つ会社の株式を取得し、
企業価値≒株価を上げるよう働きけるというものです。
私のような弱小投資家のように株価があがるのを待つのではなく
働きかけるのです!
これは儲かりますよね。
(ただし金持ちに限る)
そのあたりの、事例も事細かに書かれていました。
また、著者の経歴、華麗な人脈そして、
家族についてもかかれていましたね。
おもしろかったです。
夢中で読みきってしまいました。
最後に、
「お金を儲けること」
これは日本では悪ですので、
私は人前では口に出しません。
不動産投資、株式のパフォーマンスについても
妻以外に言っていません。
しかし、本当に大多数が金儲けは悪いことだと
思っているのでしょうか?
これは疑問です。
まあ、そう思っている人には
清貧を貫いていただければ良いのかと。
私はいやですけどね(笑)